米CPI発表後にBTCが下落も戻す展開

米CPI発表後にBTCが下落も戻す展開

2024.02.14

米CPI発表後にBTCが下落も戻す展開

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は下落が優勢。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)も下げたものの、下げ幅はわずか。

昨晩、米CPI(消費者物価指数)が発表され、市場予想より高い数字が示された。市場では米政策金利引き下げ見通しが後退した模様で、米10年債利回りやドルインデックスが急上昇で反応している。

金利の上昇はBTC価格にとってマイナスだと指摘される場合があり、CPIの発表後にBTC価格が下落する場面が見られた。しかし、ほどなくして戻す展開に転じており、BTCの先行きに強気な市場参加者が多い模様だ。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、200期間移動平均線(SMA)はやや右肩上がり、そして21期間SMAは大きく上昇している。BTC価格が下落しても、21期間SMAに到達するたびに反発を繰り返しており、上昇トレンドを形成中。現在の反発はやや弱く、直近高値を越えられないでいる。上昇トレンドが継続するためには、直近高値を越えられるかどうかが鍵になりそうだ。

下落する場合は、48,500ドル付近や48,000ドル付近に相場の壁を確認できる。このラインをさらに下回ると、やや大きめの下落を覚悟する必要があるかもしれない。

今後の主な経済指標

  1. 14日 19:00【ユーロ圏】 10-12月期四半期域内総生産(GDP)
  2. 15日 8:50【日本】 10-12月期四半期実質国内総生産(GDP)
  3. 15日 16:00【英国】 10-12月期四半期国内総生産(GDP)
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。