米大統領選挙を控えて仮想通貨が徐々に焦点に

米大統領選挙を控えて仮想通貨が徐々に焦点に

2024.05.31

米大統領選挙を控えて仮想通貨が徐々に焦点に

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は下落が優勢。ビットコイン(BTC)は上昇の一方、イーサリアム(ETH)はやや下がった。

米大統領選挙に関連し、ドナルド・トランプ陣営がイーロン・マスク氏と仮想通貨について協議していると報じられた。トランプ候補は仮想通貨に前向きだと報じられており、これを背景にした報道だと考えられる。

しかし、イーロン・マスク氏は協議についてXで否定した。政治の世界で何が起きているのか、正確に把握するのは難しいものの、仮想通貨が政治に影響を与えていることは事実だといえるだろう。今後、仮想通貨はさらに影響力を増すと期待できる。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、方向感が乏しく、レンジ相場を形成している。直近は21日移動平均線(SMA)の上で推移しているものの、72,000ドル付近のレジスタンスラインを明確には上抜けられず、やや下落して横ばい模様。SMAは2本とも右肩上がりだが、上昇トレンドだとは判断できないだろう。

上昇トレンド復帰を確認するには、72,000ドルの突破が重要なポイントになりそうだ。下降する場合は、60,000ドル付近などを下落目途として想定可能で、200日SMAもサポートラインとして機能するかもしれない。

今後の主な経済指標

  1. 31日 18:00【ユーロ圏】5月消費者物価指数(HICP)
  2. 31日 21:30【米国】4月個人消費支出(PCEデフレーター)
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。