オーストラリア初のBTC現物ETF取引開始

オーストラリア初のBTC現物ETF取引開始

2024.06.04

オーストラリア初のBTC現物ETF取引開始

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)は上昇、イーサリアム(ETH)は下落している。

各種報道によると、6月4日にオーストラリアで初となるBTCの現物ETF、モノクロームビットコインETF(IBTC)が、取引開始されることが報じられた。欧州ではすでに、BTCのエクスポージャーを提供する上場商品が2つあったが、どちらもBTCを直接保有することはできなかった。これに対し、IBTCはBTCを直接保有できるため、欧州金融サービスライセンスの制度に基づく投資家保護ルールの恩恵を受けられるようになる。

現在、BTC現物ETFはアメリカ、カナダ、香港、欧州に続き、豪州で取引が開始された。今後も世界各国でのBTC現物ETF採用の動きに注目したい。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、3日から4日にかけて21日移動平均線(SMA)を突き放して上昇した。その後は、71,000ドル付近のレジスタンスラインには届かず、下降してレンジ相場に収まっている。200日SMAを見ると上昇傾向、RSIもやや上昇で推移している。

直近では取引所のハッキング被害が相次ぐ一方で、BTCやETH現物ETFが続々と取引開始されており、市場にとっての好材料も多い。今後、上昇下降どちらに振れるか注目したい。

今後の主な経済指標

  1. 4日 23:00【米国】製造業新規受注(前月比)
  2. 4日 23:00【米国】耐久財受注(前月比)(確報)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。