ロビンフッドがビットスタンプを買収

ロビンフッドがビットスタンプを買収

2024.06.07

ロビンフッドがビットスタンプを買収

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)共に下落した。

米株式取引アプリを運営するロビンフッドが、欧州発の大手仮想通貨取引所ビットスタンプを2億ドルで買収することが報じられた。ロビンフッドによると、規制当局の承認を受けるといった条件を満たしていき、2025年上半期に全額現金で買収する予定だ。ビットスタンプは、2011年に設立された老舗の欧州大手仮想通貨取引所の1つで、85種類以上の銘柄を取り扱い、レンディングやステーキングも提供している。

ロビンフッドは、ビットスタンプを世界中で信頼性が高い仮想通貨取引所と評価しており、買収により、米国外での事業拡大と機関投資家勧誘が期待できると考えている。

チャート分析

4時間足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを4時間足チャートで見ると、21日移動平均線(SMA)を中心に推移し、レンジ相場を形成している。5月24日にETH現物ETF承認手続きが進展したことを受け、一時価格は上昇するものの、上抜けはしなかった。RSIを見ると、6月5日に一時的に買いが強まったが、基本的には50を中心としており、方向感はない。

200日SMAは上昇傾向にあること、ETH現物ETFの承認の動きが今後も続くことを考えると、長期的には価格が上昇することが期待できる。

各指標を総合して考えると、BTCは上昇していくことが予想される。相次ぐBTC現物ETFの承認や、多額の資金流入が確認されており、上昇の見込みは高い。

今後の主な経済指標

  1. 7日 21:30【米国】失業率
  2. 7日 21:30【米国】非農業部門雇用者数(NFP)(前月比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。