トランプ氏、自らを仮想通貨大統領と宣言

トランプ氏、自らを仮想通貨大統領と宣言

2024.06.10

トランプ氏、自らを仮想通貨大統領と宣言

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)共に上昇した。

6日に、シリコンバレーの投資家を集めて開催された資金調達パーティーで、トランプ前大統領が、仮想通貨大統領になることを宣言した。パーティーには、共和党のヴァンス上院議員、仮想通貨取引所ジェミナイの経営者ウィンクルボス兄弟、コインベース幹部等が参加している。仮想通貨業界をバイデン大統領が厳しく取り締まる考えに対して、トランプ氏は推進する考えを示しており、11月の大統領選挙での重要なテーマになっている。

なお、トランプ氏は今回のパーティーで、選挙活動のために1,200万ドルの資金を調達した。さらに、就任すればバイデン氏とSECによる仮想通貨業界に対する取り締まりを、1時間以内に停止させるとも述べた。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、7日に急落していることがわかる。7日に発表された非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大幅に上回ったことが要因だ。上回った場合、経済引き締めのために利上げが懸念される。下落後は、69,400ドル付近で落ち着いており、RSIに方向感はなく、200日移動平均線(SMA)は緩やかに上昇傾向にある。

下降している21日移動平均線(SMA)を上抜けできるかが注目のポイントだ。

今後の主な経済指標

  1. 12日 21:30【米国】消費者物価指数(CPI)
  2. 12日 23:30【米国】原油在庫(前週比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。