ソラナ財団、サンドイッチ攻撃関与者を処罰

ソラナ財団、サンドイッチ攻撃関与者を処罰

2024.06.11

ソラナ財団、サンドイッチ攻撃関与者を処罰

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)共に下落した。

10日、ソラナ財団はサンドイッチ攻撃に関与していたとして、複数のバリデータ運営者を委任プログラムから除外した。サンドイッチ攻撃とは、他のユーザーの注文を見て、その取引が成立する前に大量に購入し、他のユーザーの取引成立後に、売り戻すことで差額から利益を得る手法だ。サンドイッチ攻撃の対象となったユーザーは想定したよりも高額な金額で購入することになる。

ソラナは承認不要でアクセスできるブロックチェーンであるため、除外された運営者は依然として、ソラナの取引は継続できる。今回の処罰はバリデータ運営者を委任プログラムから除外し、SOLを委任しない範囲に留まる。

チャート分析

4時間足チャート(SOLUSDT)

チャート分析

SOLUSDTを4時間足チャートで見ると、7日に発表された非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大幅に上回ったことにより、価格は急落している。その後、21日移動平均線(SMA)が200日SMAにデッドクロスした。現在は、160ドル付近を中心にレンジ相場を形成しているが、RSIも売られすぎまでは余力があり、引き続き売りが入ってもおかしくない状況だ。

明日発表されるCPIで利上げの意図が発表された場合は、更に下落する可能性がある。

今後の主な経済指標

  1. 12日 21:30【米国】消費者物価指数(CPI)
  2. 12日 23:30【米国】原油在庫(前週比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。