中央銀行の94%でCBDCの導入を検討中

中央銀行の94%でCBDCの導入を検討中

2024.06.17

中央銀行の94%でCBDCの導入を検討中

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)共に上昇した。

国際決済銀行(BIS)が14日に発表した調査結果によると、世界86の中央銀行のうち、94%がCBDCの導入を検討していることが判明した。中央銀行の多くは、今後6年以内に個人向けよりもホールセールCBDCを発行する可能性が高いと回答している。ホールセールCBDCは一般個人が利用するものではなく、金融機関同士での取引に使用するCBDCである。CBDCを導入するにあたり、プライバシーの確保、セキュリティ対策、既存金融環境への影響など様々な課題が存在する。

その中でも、各国同士のCBDCや決済システムとの相互運用性の実現が最も重要な課題であることが調査結果で得られた。

チャート分析

4時間足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを4時間足チャートで見ると、21日移動平均線(SMA)に頭を押さえられていたが、15日に21日SMAに、16日には200日SMAを上抜けした。ETH現物ETF承認が7月中旬と予想され、期待が高まったことが要因として考えられる。RSIを見ると、11日の売られすぎからは上昇傾向にあり、現在はやや買いが優勢である。

今後は、200日SMAをサポートラインにできるかどうかが注目のポイントだ。

今後の主な経済指標

  1. 17日 21:30【米国】ニューヨーク連銀製造業景気指数
  2. 18日 18:00【ユーロ圏】ユーロ圏ZEW景況感指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。