クラーケン、入金バグを発見したCertiKと対立

クラーケン、入金バグを発見したCertiKと対立

2024.06.20

クラーケン、入金バグを発見したCertiKと対立

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)は下落、イーサリアム(ETH)は上昇した。

仮想通貨取引所クラーケンが、入金システムにバグがあったことがセキュリティ企業のCertiKにより明らかになり、修正したことを発表した。バグの内容は、入金手続きの際に、入金を完了することなしにユーザー自身の残高を増やせるというものだ。バグを修正できたことまでは良かったものの、その後の対応についてクラーケンとCertiKで意見が対立した。

クラーケンは、CertiKがバグ報奨金制度のルールを守らず、バグ特定で引き出した300万ドルの返却に応じず恐喝していると主張。一方、CertiKは、クラーケンが法外な返金額を、常識の範囲を超える時間内で返却するよう脅してきていると主張している。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、21移動平均線(SMA)に頭を抑えられて価格が推移している。上昇傾向であった200SMAも横ばいから下降傾向に移りかけており、RSIも売りが優勢で、今後しばらく苦しい状況が続くことが見込まれる。

直近ではFRBの利下げ見込みが市場を下回ったこと、BTC現物ETFへの資金流入が流出に転じたこと等、プラス要因が少ない。

今後の主な経済指標

  1. 20日 21:30【米国】経常収支
  2. 20日 21:30【米国】住宅建築許可件数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。