ドイツ政府が2,400万ドル分のBTCを取引所へ移動

ドイツ政府が2,400万ドル分のBTCを取引所へ移動

2024.06.26

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ドイツ政府が2,400万ドル分のBTCを取引所へ移動

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)共に上昇した。

25日、ドイツ政府に紐づくウォレットから2,400万ドル相当のBTCが、仮想通貨取引所のコインベースとクラーケンに送付されたことが確認された。仮想通貨取引所へBTCを移動させたことは、売却の意図があると考えられる。その他、3,000万ドル相当のBTCの送付も確認されているが、こちらは取引所とは紐づいていないウォレットへの移動である。

ドイツ政府は、6月19日にも4億2,500万ドル相当のBTCを移動させている。7月上旬に控えるMt.Goxの返済開始とドイツ政府の売却示唆でしばらくBTCの下落相場は継続しそうだ。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、下落傾向にあったがRSIが売られ過ぎの水域に入ってからは上昇した。現状は21移動平均線(SMA)の手前で上昇は止まり、下落が始まった23日以前の21SMAに沿った推移に戻ったように見える。

21SMAと200SMA共に下落傾向にある。直近では、ドイツ政府売却の動きや7月のMt.Gox返済予定と売り圧が強まるイベントが多いことからも、当面は弱気相場が続くと考えた方が良さそうだ。

今後の主な経済指標

  1. 26日 23:00【米国】新築住宅販売件数
  2. 26日 23:00【米国】原油在庫(前週比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。