ETH現物ETFはS-1再提出要求で上場遅延

ETH現物ETFはS-1再提出要求で上場遅延

2024.07.01

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ETH現物ETFはS-1再提出要求で上場遅延

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)共に上昇した。

各種報道によると、米証券取引委員会(SEC)が、ETH現物ETFを申請している企業に、7月8日までにS-1の修正を提出することを求めた。直近の見立てでは、最短で7月2日に承認される見立てであったが、今回の再提出の要求で7月中旬以降になることが予想される。指摘された修正内容は比較的小さいため、7月中には承認されるとの予測もある一方、SECゲンスラー委員長は9月頃になる可能性があると発言している。

ETH現物ETFが上場するまでには2つの審査プロセスがあり、1段階目の19-b4の承認は完了している。2段階目のS-1の承認は濃厚だが、いつになるかに注目が寄せられている。

チャート分析

4時間足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを4時間足チャートで見ると、30日から1日にかけて価格は急上昇した。BTCや他の銘柄も上昇しているため、市場全体の動きとみられる。21移動平均線(SMA)に方向感はなく、200SMAはやや下落傾向にあり、まだまだ上昇相場とは判断できない。

今後の動きは、3,520ドル付近のレジスタンスラインまで到達したが、RSIは買われすぎを示唆しているため、上昇の勢いは落ち着くことが予想される。

今後の主な経済指標

  1. 1日 23:00【米国】ISM製造業景気指数
  2. 2日 18:00【米国】ユーロ圏失業率
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。