米連邦保安局がコインベースに仮想通貨の保管を委託

米連邦保安局がコインベースに仮想通貨の保管を委託

2024.07.02

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米連邦保安局がコインベースに仮想通貨の保管を委託

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)は上昇、イーサリアム(ETH)は下落した。

2日、米国の法執行機関である米連邦保安局(USMS)が、コインベース・プライムに52億ドルの契約で仮想通貨の保管を委託したことが発表された。コインベース・プライムは、金融機関や機関投資家向けに仮想通貨の取引や資産の管理を行う仮想通貨取引所コインベースが提供するプラットフォームである。USMSは委託先の選定基準として、高度な保管及び生産技術を持ち、多様な仮想通貨に対応できることを挙げていた。コインベースは、米証券取引委員会(SEC)と訴訟を繰り返しており、先週も未登録証券取引所であるとして、SECから提訴されていた。今回のUSMSからコインベースへの業務委託が、SECの主張を弱める可能性があると考えられる。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、25日から29日まで続いた保ち合いを抜けて上昇した。直近1ヶ月の値動きを見ると、21日移動平均線(SMA)に先行して推移しており、現在価格の後を追うように21日SMAもトレンドが変化している。

RSIに方向感はないが、200日SMAは上昇傾向にあり、今後緩やかに上昇していくことが期待できる。

今後の主な経済指標

  1. 3日 21:15【米国】ADP雇用者数(前月比)
  2. 3日 21:30【米国】貿易収支
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。