コンセンシスとSECの訴訟が進展し、スケジュールが明確化

コンセンシスとSECの訴訟が進展し、スケジュールが明確化

2024.07.03

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コンセンシスとSECの訴訟が進展し、スケジュールが明確化

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)共に下落した。

ETH開発企業のコンセンシスが、米証券取引委員会(SEC)とその委員を相手取って起こした訴訟について、担当する連邦判事が訴訟の是非を検討するためのスケジュールを承認した。具体的には、SECとその委員は7月29日までに回答書、11月26日までに答弁書を提出するスケジュールだ。訴訟の経緯は、SECがコンセンシスにウェルズ通知にて、仮想通貨を交換するサービスのMetaMaskSwapsが取引法に違反していると主張。コンセンシスはSECを「仮想通貨の未来を支配しようとしている」と主張し、訴訟に発展した。

MetaMaskは広く普及しているウォレットサービスであり、この訴訟の結果次第で仮想通貨業界全体への影響も大きいと考えられる。

チャート分析

日足チャート(TONSDT)

チャート分析

TONUSDTを日足チャートで見ると、継続して上昇傾向にあることがわかる。テレグラム上のマイニングアプリが数多くリリースされており、TONネットワークの人気が高まっていることが要因として考えられる。下落も度々起きているが、RSIを見ると50付近を底値として反発しており、底堅い。

21日移動平均線(SMA)、200日SMAも上昇傾向にあり、しばらくは上昇トレンドが続きそうだ。

今後の主な経済指標

  1. 3日 23:00【米国】新規失業保険申請件数
  2. 3日 23:00【米国】耐久財受注
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。