ENSとペイパルが統合され、仮想通貨決済の実用化に貢献か

ENSとペイパルが統合され、仮想通貨決済の実用化に貢献か

2024.09.18

ENSとペイパルが統合され、仮想通貨決済の実用化に貢献か

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

イーサリアムネームサービス(ENS)が決済サービスのペイパルとベンモとの提携を発表した。これらの決済でENSが使用されることで、仮想通貨を用いた決済の実用化が進むことが期待できる。ENSの開発に携わるマルタ・キュラ氏は、仮想通貨の実用化には伝統金融との協力的な関係が必要だと話している。

ENSは42の文字の羅列から作られるETHのウォレットアドレスを例えば、「トーマス.eth」のように認識しやすい形に置き換えられるサービスだ。42文字の意味のない文字列は、度々入力ミスを誘発し、時には認識しづらいことを悪用して本物と似たようなウォレットアドレスに送金させるような詐欺も発生していた。

チャート分析

日足チャート(SUIUSDT)

チャート分析

SUIUSDTを日足チャートで見ると、USDCがSUIのチェーン上でも提供開始したことを受け、前日から価格は10%以上高騰し、200日移動平均線(SMA)を上抜けした。RSIは買われ過ぎを示唆しているが、9月に入ってから好調であり、21SMAも上向きであることから、まだまだ上昇トレンドが継続することも期待できる。

21SMAが200SMAとゴールデンクロスできるかどうかに注目したい。

今後の主な経済指標

  1. 18日 21:30【米国】住宅建築許可件数
  2. 18日 23:30【米国】原油在庫(前週比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。