大手金融機関が米国での仮想通貨事業参入を検討

大手金融機関が米国での仮想通貨事業参入を検討

2025.04.22

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大手金融機関が米国での仮想通貨事業参入を検討

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)は上昇、イーサリアム(ETH)は下落した。

トランプ政権の仮想通貨規制緩和を受け、ドイツ銀行やスタンダード・チャータードなど大手金融機関が米国での仮想通貨事業参入を検討している。仮想通貨企業ではサークルやパクソス、コインベースなどが銀行ライセンス取得を視野に入れている。預金や融資といった従来型金融業務への進出も模索中だ。規制枠組みの策定には年単位の時間を要する可能性があり、中小銀行はリスク回避の立場を崩していない現状がある。

しかし、米通貨監督庁(OCC)は、銀行が仮想通貨保管やステーブルコイン関連業務を行えると再確認し、FRBのパウエル議長も規制の見直しに前向きな姿勢を示した。SECも、銀行に仮想通貨を負債計上させる「SAB121」の撤廃を発表するなど、業界全体で追い風が吹いている。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、21日に引き続き上昇した。背景にはトランプ大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)への批判をしたことにより、ドル安が引き起こったことが考えられる。RSIは買い圧が加熱しており、21期間移動平均線(SMA)も上昇し始めた。

200SMAは依然横ばいである。200SMAが上昇するとなると継続した上昇が必要となることから、まだ相場が転換したと考えるのは早いことがわかる。

今後の主な経済指標

  1. 22日23:00【米国】リッチモンド連銀製造業指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。