FRBが仮想通貨規制を緩和、銀行の参入障壁が大幅に低下

FRBが仮想通貨規制を緩和、銀行の参入障壁が大幅に低下

2025.04.25

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FRBが仮想通貨規制を緩和、銀行の参入障壁が大幅に低下

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

米FRBは24日、銀行による仮想通貨・ステーブルコイン関連活動の規制を大幅に緩和すると発表。2022年および2023年に定めた監督ガイダンスを撤回し、事前承認なしでの仮想通貨業務が可能となった。従来の厳格な監視体制を緩和し、通常の監督プロセスで対応する方針に転換した。過去にはFTX破綻やテラUSD暴落を受けて、FDICやOCCと共に銀行の仮想通貨保有や預金取り扱いに対する警戒姿勢を強めていたが、今回の見直しで3機関すべてが規制緩和に舵を切った。

マイケル・セイラー氏は「銀行が自由にビットコインを扱える時代が来た」と評価。FRBパウエル議長もステーブルコインの有用性を認めており、米ドルのデジタル支配力強化につながるとの見解が広がっている。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、連日の上昇は落ち着いて23日から93,000ドルを中心に価格は推移している。RSIも加熱度合いは収まったとはいえ、まだ65付近と非常に高い買い圧を示している。

今後は、急上昇している21期間移動平均線(SMA)をサポートラインとできるか、下抜けしてしまうかが注目のポイントだ。

今後の主な経済指標

  1. 25日23:00【米国】ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。