エルサルバドル、IMFの要請受けつつビットコイン購入継続

エルサルバドル、IMFの要請受けつつビットコイン購入継続

2025.04.30

NEW
エルサルバドル、IMFの要請受けつつビットコイン購入継続

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)は上昇、イーサリアム(ETH)は下落した。

エルサルバドルのハイエム経済相は、IMFからの14億ドル融資条件でBTC購入の制限を求められている中でも、政府が購入を継続していると明言。4月のウェブサミットで「ブケレ大統領は資産蓄積を継続する決意を持っている」と述べ、BTC政策が依然として政府の優先事項であることを強調した。2021年にBTCを法定通貨とした同国は、信用格付けの低下や金融機関との関係悪化に直面しており、IMFとの合意で政策見直しを進めている。企業によるBTC決済の任意化は進んだが、政府の投資方針は維持されている。

4月29日時点で保有量は6,162BTC。ハイエム氏は「民間と政府の双方でビットコインは重要な資産」と発言。IMFは今後も投資制限を求める構えだ。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、価格は非常に拮抗した状況が続き、21期間移動平均線(SMA)に沿って横ばいに推移している。RSIも徐々に低下しており、現在は50付近を示している。

本日は実質GDP等、複数の重要な経済指標が発表されるため、発表後の影響に注目したい。

今後の主な経済指標

  1. 30日21:30【米国】 実質GDP(前期比年率)(速報)
  2. 30日23:00【米国】 PCEコアデフレータ(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。