SEC新委員長が仮想通貨規制を抜本見直し BTCは3%超上昇

SEC新委員長が仮想通貨規制を抜本見直し BTCは3%超上昇

2025.05.20

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SEC新委員長が仮想通貨規制を抜本見直し BTCは3%超上昇

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス新委員長は19日、年次カンファレンスで仮想通貨規制の抜本的見直しを発表し、「SECにとって新たな時代が始まった」と強調。前政権の場当たり的な執行方針を批判し、技術革新を受け入れる姿勢を明確にした。アトキンス氏は、仮想通貨政策の重点分野として「発行」「保管」「取引」の3点を提示。発行面では、証券とみなされる資産の流通に関する明確なガイドラインを策定し、申請様式の見直しを進めるとした。保管分野では、銀行の参入を妨げていたSAB121を撤回し、適格カストディアンの定義や例外規定を検討。

取引に関しては、米国発のイノベーションが海外流出しないよう、新サービスへの条件付き免除を導入する方針を示した。さらに、証券と非証券の両方を扱える「スーパーアプリ」の実現にも意欲を示している。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると横ばいであった価格は昨日から本日にかけて上昇し、前日比3%以上の上昇を記録した。10万6,000ドルのラインで価格は硬直しているが、突破できれば過去最高記録を更新することになる。

200期間移動平均線(SMA)を見れば上昇傾向にあり、実現は時間の問題と言えそうだ。

今後の主な経済指標

  1. 21日23:30【米国】原油在庫(前週比)
  2. 21日23:30【米国】ガソリン在庫(前週比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。