2025.08.15
仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。
スコット・ベッセント米財務長官は8月15日、Xで戦略的BTC準備金を予算中立的に拡大する方針を示した。連邦政府が押収したBTCを基盤とし、売却せずに保有を続ける姿勢を強調。フォックスビジネスでの「追加購入は行わない」との発言による市場混乱を受け、準備金拡大の経路を模索する意向を明確にした。BTC推進派のシンシア・ルミス上院議員も支持を表明し、金準備再評価による資金確保案を再提案。トランプ政権の仮想通貨評議会元事務局長ボー・ハインズ氏も、関税収入など多様な取得方法の検討経緯がある。
米政府は約20万BTCを保有するが、うち9.4万BTCはBitfinexへの返還義務があり、残余分が戦略資産として活用される見込みだ。
4時間足チャート(BTCUSDT)
BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、相場概況の通り、フォックス・ビジネスではBTC準備金の追加購入を行わないとの発言が影響し、価格は急落した。200期間移動平均線(SMA)で下げ止まりして現在は反発して上昇している。急落したものの、RSIはほぼ50で売り買いは拮抗しており、そこまで市場環境は悪くなっていないと見られる。
価格に大きく影響を与える米国の動向には、今後も注目していきたい。