LMAXグループ、ビットコイン強気相場の背景を分析

LMAXグループ、ビットコイン強気相場の背景を分析

2025.08.14

NEW
LMAXグループ、ビットコイン強気相場の背景を分析

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

LMAXグループの市場ストラテジスト、ジョエル・クルーガー氏は、ビットコインが12万3000ドル目前まで上昇した要因として「インフレ指標の軟化とFRB(米連邦準備制度理事会)の緩和策への憶測」を挙げた。S&P500やナスダックが過去最高値付近で推移し、株式市場が提供する「支援的な勢い」が仮想通貨市場にも波及していると指摘する。同氏はまた、こうした環境は短期的な価格上昇だけでなく、中長期的な投資行動にも影響を与える可能性があると言及した。もしFRBが利下げに踏み切れば、投資家はより高リスク・高リターンの資産に資金を移す可能性が高まると分析している。

これらの要因が複合的に作用し、仮想通貨市場が株式市場と足並みをそろえて強気基調を維持しているとの見方を示した。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、14日未明に過去最高値を更新し、12万4千ドルに到達した。現在は反発して12万1千ドルと、11日と同価格まで下落した。下落をしても底堅さが伺え、21期間移動平均線(SMA)をサポートラインに推移していくことがまだまだ期待できる。

ゴールデンクロスによる上昇トレンド入りは実現したと考えられそうだ。

今後の主な経済指標

  1. 14日 18:00【ユーロ圏】GDP(前期比)(改定)
  2. 14日 21:30【米国】生産者物価指数(PPI)(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。