米財務省、仮想通貨不正対策でパブリックコメント募集

米財務省、仮想通貨不正対策でパブリックコメント募集

2025.08.19

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米財務省、仮想通貨不正対策でパブリックコメント募集

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

米財務省は18日、金融機関が仮想通貨関連の不正活動にどう対応すべきかについて、パブリックコメントの募集を開始した。これは7月に成立したステーブルコイン規制法「ジーニアス法」に基づく措置で、同法はステーブルコイン発行者に対しドルや国債など流動性資産による完全裏付けと、大規模発行者への監査義務を課している。財務省はAIやブロックチェーン、デジタル身元確認などを活用した革新的な不正検出手法に関する意見を求めており、提出期限は10月17日とした。スコット・ベッセント財務長官はXで、ステーブルコインはドルアクセス拡大と米国債需要増につながると強調。

一方、大手銀行協会は発行者による利息支払い禁止規定が不十分とし、規制回避の懸念を示している。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、先日から下落しており、とうとう21期間移動平均線(SMA)は200SMAにデッドクロスし、相場環境が転換した。現在は21SMAを天井に価格は推移し、11万5千ドル付近に位置している。8月上旬は11万2千ドル付近であったことを考えると、まだ下落する可能性は高い。

このタイミングでの狼狽売りはしないように注意したい。

今後の主な経済指標

  1. 19日 21:30【米国】住宅着工件数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。