イーサリアムのステーキング待機ETH急増ネットワーク信頼性の高まり示唆

イーサリアムのステーキング待機ETH急増ネットワーク信頼性の高まり示唆

2025.11.10

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イーサリアムのステーキング待機ETH急増ネットワーク信頼性の高まり示唆

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

ETHのバリデータ参加待機量が急増し、約150万ETHがステーキング参加を待機しているとThe Blockが7日に報じた。ETHはネットワーク安定のため、一定速度で入退出を処理するキューシステムを採用しており、現在は数日間の待ち時間が発生。退出待機も245万ETHに達している。Lidoなどのリキッドステーキングにより柔軟な運用も可能だが、直接バリデータとして参加すればリスクを最小化できる一方、32ETHの最低預入や出金遅延などの制約がある。待機増加は長期的な信頼と資金流入の拡大を示すもので、12月3日実装予定の大型アップグレード「フサカ」も注目材料。

なお、ETHはステーブルコイン供給の約半数を占め、主要金融基盤としての地位を強めている。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、何度か10万ドルを下回ったが価格は回復して10万5千ドル付近となった。ただし、21日移動平均線(SMA)が200SMAにデッドクロスしており、まだまだ相場環境は良いとは言えない。RSIも45付近でやや売りが強い状況だ。

価格が21SMAを上抜けする、RSIが強い買い圧を示す等の上昇要因が現れるまでは予断は許されないだろう。

今後の主な経済指標

  1. 11日 8:50【日本】国際収支-経常収支
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。