米SECアトキンス委員長がトークン分類体系を検討し、主要仮想通貨が証券外となるか

米SECアトキンス委員長がトークン分類体系を検討し、主要仮想通貨が証券外となるか

2025.11.13

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米SECアトキンス委員長がトークン分類体系を検討し、主要仮想通貨が証券外となるか

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス委員長は13日、仮想通貨が有価証券に該当するかを明確化する「トークン分類体系」を数カ月以内に策定検討すると発表した。これは1946年の最高裁判例「ハウイテスト」に基づく投資契約の分析を軸とし、ネットワークの成熟や分散化により発行者への依存が消える段階で、トークンが証券ではなくなる可能性を示唆したもの。アトキンス氏は「詐欺は詐欺であり、規制緩和ではない」と強調しつつ、イーサリアムやソラナ、XRPなどのネットワークトークン、ミームコイン、デジタルツールなどは証券に該当しないとの見解を表明した。

議会で審議中の市場構造法案(クラリティー法)を補完する意図も示し、SECと議会の規制方針の調和を図る動きとして注目されている。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、21日移動平均線(SMA)が200SMAにデッドクロスして以降、価格は10万2千ドルを底値に横ばいが続いている。21SMAは下落傾向、RSIは40付近で相場環境は悪い状況だ。

200SMAは上昇傾向にあり、中期的な上昇に期待したい。

今後の主な経済指標

  1. 13日 19:00【ユーロ圏】鉱工業生産指数(前年比)
  2. 13日 22:30【米国】新規失業保険申請件数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。