チェコ中銀が初のビットコイン購入、デジタル資産保有を試験運用

チェコ中銀が初のビットコイン購入、デジタル資産保有を試験運用

2025.11.14

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チェコ中銀が初のビットコイン購入、デジタル資産保有を試験運用

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

チェコ国立銀行は13日、同行史上初となるデジタル資産の購入を発表した。購入したのはビットコイン(BTC)で、あわせて米ドルステーブルコインとトークン化預金も保有するという。総額は100万ドル(約1.5億円)で、ブロックチェーン上の資産保有を試験的に実施するのが目的。アレシュ・ミフル総裁は「準備金の多様化と決済の未来を見据えた実験」と説明している。同行は今年7月に仮想通貨取引所コインベース株を取得しており、デジタル資産への関心を高めていた。今回の試験ポートフォリオは10月30日に承認され、2〜3年の保有期間を設けて評価を行う方針。ビットコインの価格変動リスクを警告しつつも、中央銀行としてデジタル資産の実務的理解を深める狙いがある。

なお、外貨準備への正式組み入れは現時点で予定していない。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、今月3度目となる10万ドルを下回った。21期間移動平均線(SMA)は横ばいであるものの、200SMAは下落傾向にあり、RSIも40を下回っており、売り圧が強い。

9万9千ドルで下落は反発したものの、引き続き警戒が必要だ。

今後の主な経済指標

  1. 14日 19:00【ユーロ圏】ユーロ圏GDP(前年比)(改定)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。