アーサー・ヘイズ氏、BTC下落は米ドル流動性縮小が原因と指摘

アーサー・ヘイズ氏、BTC下落は米ドル流動性縮小が原因と指摘

2025.11.18

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アーサー・ヘイズ氏、BTC下落は米ドル流動性縮小が原因と指摘

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

アーサー・ヘイズ氏は18日、BTC下落の主因は政治ではなく米ドル流動性の急減だと分析した。10月以降、米政府閉鎖によるTビル発行停止、QTで銀行準備金が約3,000億ドル減少、国債入札や税納付の集中、19億ドル規模の清算が同時発生し、レポ金利が急騰する資金逼迫を招いたという。これまでETF資金流入やDAT企業の買い増しがBTCを支えてきたが、ヘッジファンドのベーシス取引解消やDATの買い鈍化で支えが弱まり、ドル需給の影響が顕在化したと指摘。

短期的にはBTCが8万〜8.5万ドルまで調整する可能性を挙げつつ、FRBと財務省が再び流動性供給に動けば、年末に20万〜25万ドルへ急騰する展開もあり得ると述べた。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、下落は止まることなく続いており、現在9万ドル付近まで到達した。RSIは30を下回り強い売り圧があることを示している。

21日移動平均線(SMA)は下落傾向にあり、相場概況に記載の通りに8万ドルまで下がる可能性も想定でき、しばらく下落は続きそうだ。

今後の主な経済指標

  1. 18日 22:30【米国】貿易収支
  2. 18日 22:30【米国】住宅建築許可件数(速報)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。